不妊症の悪化

子宝を授かるのであれば年齢的に若い方が妊娠する確率は高く、歳を重ねるごとに妊娠率は低下します。

そのため老化を早めることが不妊を悪化させる要因となります。

老化

不妊症を悪化させる要因は老化です。

老化することで実年齢よりも臓器の機能が衰えたり外見が老けて見るなど体内年齢が上回っている状態です。

特に女性は卵子の老化が問題となります。

加齢と老化の違いは、誰でも平等に歳をとりますが、老化は個人差があります。

老化を加速させるのが酸化糖化です。

最近は30歳前後で体外受精を4回以上しても妊娠しない人も増えてきました。

ステップアップの先にゴールがあると思い「妊娠率30%なら3回目くらいには妊娠するだろう」と考えていたら、全く結果が出なくて焦り出すケースです。

また卵子の数が少なくなるだけでなく質も低下します。

高度生殖医療を試みても精子と卵子が受精しにくくなります。

生理的老化の特徴

生理的老化に関するシュトレーラーの4原則があります。

普遍性:誰にでも起こり、避けることはできない

内在性:遺伝的にプログラムされていて、進行しないよう環境を改善しても限界がある

進行性:老化が進んだら、後戻りはできず、若返ることはない

有害性:老化は有害であり、死の確率を高める

アンチエイジング

逆に実年齢よりも体が若い人もいます。

35歳以上で授かるケースを高齢妊娠と言われていますが、当院でも40歳を過ぎても妊娠される人がいます。

老化を防ぐためにアンチエイジングを意識することが大事です。

対策

不妊症の悪化を防ぐ対策として抗酸化と低炭水化物があります。

酸化の原因

  • たばこを吸う
  • 加工食品(過酸化脂質)を食べる頻度が多い
  • お菓子菓子パンなどトランス脂肪酸摂取
  • 食品添加物(人工甘味料)を摂取が多い
  • お酒を飲む量が多い
  • 激しい運動をする

抗酸化作用の飲食を意識することが大切です。

具体的にはビタミンC・Eを含む野菜や果物(小松菜、ブロッコリー、にんじん、キウイ、みかん)、ポリフェノール(緑茶、玉ねぎ、ブロッコリー、大豆、ブルーベリー)を意識して摂取して下さい。

酸化の原因

  • お菓子など糖の摂取量を減らす
  • 週末になると暴飲暴食
  • GI値の低い食品を積極的に摂る
  • 適度な運動をする
  • 睡眠をしっかりとる

先ずは甘いものを食べないようにすることが大切です。

お菓子や菓子パンが癖になっている人は糖化だけでなくトランス脂肪酸の摂取量も多いので注意が必要です。

最近は男性に多い傾向があり、それを注意できないパートナーも増えてきました。

コンビニとファミレスのヘビーローテーションで味覚が化学調味料の旨味に慣れてしまっているので、負のスパイラルから抜け出せなくなっています。

対策としてお菓子や菓子パンの代替品として季節の果物を勧めます。

まとめ

若い人なら健康に関して無頓着でも赤ちゃんを授かることが出来ます。

しかし高齢妊活や不妊症として生殖器に既往歴がある人は最低限老化を防ぐようにしなければ妊娠出産をする可能性は低くなります。

今より不妊症を悪化させないためにもアンチエイジングを心がけましょう