妊活で来院される大半が女性ですが、不妊の原因が男性にある場合もあります。妊活といっても実際に何か具体的な行動をしている人は少ないです。

健康の基本を整える

健康の基本は食事運動睡眠です。生きるためには食事が必要です。そこで今回は妊活の食事について紹介したいと思います。

必要な栄養素

タンパク質

身体を作る元になる栄養素です。体内で分解されるとアミノ酸になります。必須アミノ酸は8種類あります。動物性と植物性がありますが、摂りやすく吸収が良い食材は肉です。

  1. トリプトファン
  2. ロイシン
  3. リジン
  4. バリン
  5. スレオニン
  6. フェニルアラニン
  7. メチオニン
  8. イソロイシン

脂質

コレステロールと聞くとマイナスイメージあるかと思います。しかしコレステロールはホルモンの材料となる大事な栄養素です。よくサラサラとかドロドロと言いますが、比重の重いのがLDLコレステロールです。健診で指摘される人も多いのではないでしょうか?逆に比重が軽いHDLは青魚から摂ることができます。

ビタミン

脂溶性と水溶性に分類されます。脂溶性はビタミンA・D・E・Kです。細胞膜を透過しますので体内に蓄積されます。水溶性は過剰に摂取した分は尿として排泄されます。栄養剤を飲んで尿が黄色くなる理由です。体内で蓄積することができないのでこまめに摂取する必要があります。

ミネラル

精子に大切なミネラルは亜鉛です。亜鉛が多く含まれる食材を紹介します。

亜鉛

牡蠣  生 14.0

かたくちいわし 7.9

豚 肝臓(レバー) 6.9

胡麻 いり 5.9

牛肉もも 赤肉 4.8

100g当たりの成分量(mg

精力をアップが期待できる食材

一緒に暮らした期間が長く性交の回数が少なくなったり、年齢とともに勢力の衰えもあると男性の生殖機能の衰えから性交する回数が減ることも多いです。精力をアップさせる食材をプラスすることで滋養強壮になるだけでなく、日頃の仕事も頑張れるようになります。

アボカド:ビタミンE、男性ホルモンの分泌を盛んにする

オクラ:ムチン・食物繊維・アルギニン、男性ホルモンのテストステロンの分泌を促す

ショウガ:ジンゲロール・ビタミンE

にんにく:亜鉛・アリイン・アリシン、悪玉コレステロールを低下させる

ブロッコリー: ジインドリルメタン・I3C、テストステロンが増加する

妊活男子のまとめ

医食同源と言われる通り、自然界にある季節の食材を体内に取り入れるのが理想です。コンビニ食やジャンクフードは避けて下さい。不自然なことが不調を引き起こします。特に食品添加物に関して日本は外国に比べて緩いので認可されている数が世界一です。医療は進歩して治療法は増えましたが、病気は一向に減りません。むしろアレルギーなど難治性疾患が増えています。若い頃と違い年齢を重ねると体のメンテナンスがとても重要になってきます。家族の健康を支えるためにも健康の基本を大事にしましょう。