強烈な紫外線は髪を細くし、秋の抜け毛の原因に

― 夏のうちに始めたい鍼灸×セルフケア ―

夏こそ髪と頭皮に投資する絶好のチャンス。東洋医学の知恵と鍼灸で〈秋の大量脱毛〉を未然に防ぎましょう。

1. 夏のダメージが“秋の抜け毛”に直結するメカニズム

① 紫外線によるキューティクル破壊

UV-Bは髪表面のキューティクルをめくり上げ、タンパク質と水分を奪います。結果、髪が細くなりコシを失うため、
秋に一気に抜ける「遅行型ダメージ」を引き起こします。

② 皮脂酸化と頭皮炎症

高温多湿で皮脂分泌が増加。紫外線が皮脂を酸化させ活性酸素を発生させることで、
毛包(毛を作る工場)が炎症を起こし成長期が短縮します。

③ 冷たい飲食とクーラー疲れによる血行不良

東洋医学では「髪は血余(けつよ)」といい、血(けつ)の余りで養われると考えます。
夏の冷えは巡りを阻害し、髪への栄養供給が滞ります。

2. 東洋医学が得意とする“巡り”と“補血”

鍼灸は『疎通経絡(そつうけいらく)・調気血(ちょうきけつ)』を行い、
頭皮血流を改善しながら体質そのものを整えます。

■ 代表的な経穴と効果

  • 百会(ひゃくえ)・頭頂部 … 自律神経を整え、頭皮全体の血流UP
  • 風池(ふうち)・後頭部 … 首こり改善で頭部への血液供給を促進
  • 肝兪(かんゆ)・背中 … “血”を蔵する肝を補い、髪の成長期を延長
  • 三陰交(さんいんこう)・足首内側 … ホルモンバランス調整&冷え改善

■ 夏の集中ケアプラン(例)

  1. 週1回 × 4週間:頭部+全身調整鍼灸(40分)
  2. 自宅お灸:百会・三陰交に毎晩1壮ずつ
  3. 漢方茶(杞菊地黄丸ベース)で補血+抗酸化

これにより、秋に入る頃には「抜けにくい頭皮環境」が完成します。

3. 鍼灸施術を最大化するセルフケア5ヵ条

セルフケア ポイント
UVカット帽子 & 日傘 SPF50+より“UPF50+の布地”が有効
頭皮クーリング 帰宅後は冷水タオルで1分間、熱ダメージを鎮静
良質タンパク質 体重1kgあたり1.2gを目安に、魚・豆で補給
ビタミンACE 抗酸化三兄弟で紫外線フリーラジカルを中和
早寝早起き 成長ホルモン分泌を促す23時〜2時は熟睡を死守

まとめ:夏の“一手間”が秋の髪を守る

紫外線ダメージ・皮脂酸化・冷え――これら夏特有のリスクは、すべて秋の抜け毛にリンクします。
鍼灸は頭皮の血流と全身バランスを同時に整えられるため、夏のうちからスタートすることで「薄毛を作らない土台」を築けます。
気になる方はぜひ早めにご相談ください。

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