なぜ亜鉛が重要なのか?
亜鉛は精子の形成・成熟・運動性に直接関わるミネラルです。さらに男性ホルモンの合成補助や免疫機能の維持、DNAの修復にも関わるため、妊活中の男性にとって不可欠と言えます。
亜鉛不足になりやすい人の特徴
1. 加工食品を頻繁に食べる
スナック菓子や菓子パン、インスタント食品などには、リン酸塩・ポリリン酸などの食品添加物が使われることがあります。これらは腸内で亜鉛と結合して吸収を阻害するため、サプリメントを併用しても十分に吸収されないことがあります。
2. 完全菜食(ヴィーガン)・植物性食品のみの食生活
亜鉛は肉や魚介類に豊富ですが、植物性食品の亜鉛はフィチン酸(穀類や豆類に含まれる)と結合しやすく吸収率が低めです。動物性食品を避ける場合は、意識的に亜鉛量を計算する必要があります。
加工食品に潜む“亜鉛ブロッカー”
リン酸塩やポリリン酸は保存性や食感改良の目的で使われますが、体内ではミネラルと結合してキレート化し、排泄されやすくします。「サプリを飲んでいるのに血清亜鉛値が上がらない」場合、食事にこれらの添加物が多いかもしれません。
亜鉛を豊富に含むおすすめ食材
- 牡蠣(トップクラスの含有量)
- 牛赤身肉・レバー
- 豚肉・鶏もも肉
- 魚介類(カニ・エビ・ホタテなど)
- ナッツ&シード(カシューナッツ、パンプキンシード)
- 全粒穀物・雑穀
- 高野豆腐・きな粉など大豆加工品
亜鉛の吸収を高める3つのコツ
- 加工食品を控え、手作り中心に:添加物由来のリン酸塩を減らす。
- 動物性タンパク質を適度に:肉や魚は吸収率の高いヘム亜鉛源。
- フィチン酸対策:穀類・豆類は発酵、浸水、発芽でフィチン酸を減らす。
まとめ & 今日からできること
元気な精子づくりには、亜鉛の“量”だけでなく“吸収性”が鍵です。まずは加工食品中心の食生活を見直し、亜鉛豊富な食材を日々の食卓に取り入れましょう。
当院では、鍼灸による体質改善はもちろん、栄養面からの妊活サポートも行っています。気になる方はお気軽にご相談ください。