高齢妊活の現実:数字が語るリスクと課題

女性の妊娠率は35歳頃からゆるやかに下降し、40歳以降は急激に低下します。
主な要因は

  • 卵子の(卵巣予備能)の減少
  • 卵子の(染色体異常リスク)の低下
  • ホルモン分泌・血流の衰え

これらは西洋医学的にも明らかにされており、「時間のマネジメント」が重要といわれるゆえんです。

東洋医学で捉える「腎」の衰えと妊娠力

東洋医学では生命エネルギーを蓄える臓腑を「」と呼び、加齢に伴う妊娠力の低下も腎の弱り=腎虚と捉えます。
腎を補い気血を巡らせることで、卵巣・子宮環境を整えるのが鍼灸の基本的な考え方です。

鍼灸治療が40代妊活に有効とされる理由

  1. 卵巣・子宮血流の改善…骨盤内の循環を促進し、卵子の質と着床環境をサポート
  2. 自律神経バランス調整…ストレス過多によるホルモン分泌の乱れを安定化
  3. 深部体温UP…温灸・灸頭鍼で冷えを改善し、質の良い排卵を後押し
  4. PMS・月経痛の軽減…周期全体を整え、排卵日を把握しやすく
  5. メンタルケア効果…施術中のリラックスでコルチゾール(ストレスホルモン)を抑制

臨床研究が示す可能性

近年の研究では、体外受精(IVF)周期に鍼灸を併用した群の方が胚盤胞到達率・妊娠率ともに有意に高かったとの報告があります。
また、40歳以上で鍼灸を週1〜2回受けた女性は、受けていない群に比べ卵巣反応性(採卵数)が向上したというデータも。

当院の高齢妊活サポート例

ケース:42歳 / AMH 0.6 ng/ml / 2年間タイミング→体外受精へ
アプローチ:週1回の鍼灸+毎晩足湯+温灸セルフケア
経過:採卵2回目で良質胚盤胞1個確保→移植1回目で妊娠継続

鍼灸だけでなく、温活・栄養・睡眠のセルフケアを多面的にサポートすることがポイントです。

よくある質問

  • Q. 痛みはありますか?
    A. 細い日本製ディスポ鍼を使用し、ほぼ無痛です。
  • Q. どのくらいのペースで通えばいい?
    A. 週1回を目安に、排卵前後は集中的に施術を行います。
  • Q. 体外受精中でも受けられる?
    A. はい。採卵前後や移植前後に適切なツボでサポートします。

まとめ:時間を味方にするために、今日からできること

40代でも妊娠は可能
ただし、卵子の質・ホルモンバランス・血流といった“土台”を整えるケアが欠かせません。
鍼灸は短時間・低負担で体質を底上げできる選択肢。
「いつか…」ではなく「今」行動を始めて、未来の可能性を広げましょう。

妊活体験会

町田市|妊活専門 さがみ鍼灸整骨院