ストレスとは?
「ストレス」は外部からの刺激に対して心身が適応しようとする反応の総称です。
適度なストレスは成長や学習の原動力になりますが、過剰・長期化すると
自律神経の乱れやホルモンバランスの崩壊を招き、
さまざまな不調の原因となります。
ストレスが体と心に与える5つの影響
- 睡眠障害 ― 入眠困難・中途覚醒・早朝覚醒
- 筋緊張・肩こり ― 交感神経優位で血流が低下
- 胃腸トラブル ― 胃痛・下痢・便秘・食欲不振
- 免疫低下 ― 風邪をひきやすい・肌荒れ
- 情緒不安定 ― イライラ・不安感・抑うつ
鍼灸がストレス軽減に効く5つの理由
- 自律神経の調整 ― ツボ刺激で副交感神経を優位に
- 内因性鎮痛物質の分泌 ― βエンドルフィンがリラックスを誘発
- 血流改善 ― 筋緊張を緩め肩こり・頭痛を緩和
- ホルモンバランスの正常化 ― コルチゾール過多を抑制
- 心身一如のアプローチ ― 身体から心へポジティブフィードバック
施術の流れと主要ツボ
初診:約60分(カウンセリング → 脈診・舌診 → 施術)
2回目以降:約40分が目安です。
主に以下のツボを状況に合わせて組み合わせます。
- 神門(しんもん) ― 不安感を鎮める
- 百会(ひゃくえ) ― 自律神経のハブポイント
- 内関(ないかん) ― 胃のムカつき・動悸を緩和
- 足三里(あしさんり) ― 免疫力と消化機能アップ
症例紹介
30代女性(事務職・慢性的な不眠と胃痛)――
週1回の鍼灸を5回実施。
3回目で入眠時間が30→10分に短縮し、
胃痛はVAS※で7→2へ改善。
(※VAS:自覚症状スコア)
今日からできるセルフケア
- 就寝90分前に40℃のお湯で半身浴
- 1日10分の腹式呼吸&瞑想
- カフェインは午後3時までに限定
- ウォーキングやヨガなどリズム運動を週3回
- トリプトファンを含む食品(バナナ・納豆)を夕食に
よくある質問
- Q. 鍼は痛いですか?
- A. 髪の毛ほどの細い鍼を使用するため、チクっとする程度で痛みはほとんどありません。
- Q. 何回で効果を感じられますか?
- A. 目安として週1回×3〜6回で睡眠や気分の変化を実感する方が多いです。
- Q. 心療内科の薬と併用して大丈夫?
- A. 併用可能です。投薬状況を来院時にお知らせください。
まとめ
ストレスは放置すると慢性化し、多彩な心身のトラブルを招きます。
鍼灸は自律神経調整・血流改善・ホルモンバランス正常化という
マルチアプローチでストレス軽減に大きな効果が期待できます。
「最近疲れが取れない」「夜眠れない」と感じたら、セルフケアと併せて
鍼灸治療をぜひご検討ください。