高温多湿な日本の夏。「だるくて食欲が出ない」「首や肩がガチガチに重い」といった夏バテと肩こりのダブルパンチに悩む方が急増します。
東洋医学の鍼灸は、自律神経と血流を整えながら筋肉のこわばりも緩めるため、両方の症状を同時にケアできるのが大きなメリット。この記事では、夏バテと肩こりが起こる理由、鍼灸が有効なメカニズム、そしてすぐに実践できるセルフケアをわかりやすく解説します。
目次
夏バテとは?──体が悲鳴を上げる5つのサイン
夏バテは、暑さと湿気により体温調節や自律神経機能が乱れ、エネルギー消費が追いつかなくなる状態です。代表的なサインは以下のとおりです。
- 全身の倦怠感・だるさ
- 食欲不振・胃腸の不調
- 寝苦しさによる睡眠不足
- 軽いめまい・立ちくらみ
- 集中力低下・イライラ
これらは自律神経のバランスが崩れ、血液循環が滞ることで悪化しやすくなります。
肩こりが悪化しやすい夏の3大要因
1. 冷房による血行不良
強い冷房で首・肩が冷え、筋肉が収縮して血流が悪化します。
2. 水分・ミネラル不足
発汗量が増えることで血液がドロドロになり、筋肉への酸素・栄養供給が不足。
3. スマホ&デスクワーク姿勢
暑さを理由に屋内で長時間同じ姿勢を続けると、肩周辺の筋緊張が慢性化します。
鍼灸が夏バテと肩こりに効く3つの理由
- 自律神経の調整…ツボ刺激で交感神経の過緊張を鎮め、胃腸の働きをサポート。
- 血流促進…微細な鍼刺激で血管拡張ホルモンが分泌され、首肩の筋硬結をほぐす。
- 深部体温の正常化…温熱効果のあるお灸で内臓冷えを改善し、代謝を底上げ。
施術の流れと期待できる効果
- カウンセリング&触診…症状・生活習慣・舌や脈をチェック
- ツボ選定…内臓機能を高める「中脘」「足三里」、肩こりに即効の「肩井」「風池」など
- 鍼・灸施術…痛みはほぼゼロ。灸は心地よい温かさ
- アフターケア…ストレッチ指導と水分補給アドバイス
1回の施術でも「首が軽く回る」「胃が動き出してお腹が鳴る」といった体感が得られやすく、週1回×3〜5回を目安に続けることで夏が終わる頃には疲れにくい体質へと変わっていきます。
今日からできるセルフケア5選
- こまめな水分+塩分補給…経口補水液や味噌汁でミネラルもチャージ
- 首肩ストレッチ…1時間に1回は肩甲骨を大きく回す
- ツボ押しマッサージ…合谷・曲池・肩井を各30秒プッシュ
- ぬるめ入浴…38〜39℃のお湯に10分浸かり、副交感神経を優位に
- 就寝前の深呼吸…4秒吸って8秒吐く腹式呼吸を5セット
まとめ──鍼灸で夏を乗り切るカラダへ
夏バテと肩こりは別々の症状に見えて、実はどちらも自律神経の乱れと血流不足が原因。鍼灸はその両方を同時に整えられるため、忙しい現代人に最適なケア方法です。
「だるさと肩こりでやる気が出ない…」そんな時は、東洋医学の知恵を取り入れて、猛暑に負けないコンディションを手に入れましょう!