ストレスホルモン「コルチゾール」とは?

私たちのカラダが日常生活を健やかに営むためには、さまざまなホルモンが関与しています。
その中でも、ストレスを感じた時に副腎から分泌されるホルモンが「コルチゾール」です。
コルチゾールは、身体を守る役割を果たしながらも、別名「ストレスホルモン」とも呼ばれるほど、ストレスと密接な関係にあります。

コルチゾールが筋肉を分解する理由

コルチゾールには、血糖値を上げたり、炎症を抑えたりする働きがあります。
しかしその一方で、身体のタンパク質を分解し、エネルギー源として利用する作用も持っています。
タンパク質は筋肉の主成分であるため、ストレスが長引くことで、筋肉の分解が進行してしまうのです。

せっかく摂ったタンパク質も無駄に?

食事でしっかりとタンパク質を摂取していても、慢性的なストレスにさらされていれば、それを上回るスピードで筋肉は分解されていきます。
結果として、体内のタンパク質は常に不足気味となり、筋肉量の減少や代謝の低下に繋がる恐れがあります。

ストレス対策も筋肉維持には重要

筋肉を維持し、健康的な身体を保つためには、運動や栄養と同じくらい「ストレスケア」も大切です。
睡眠をしっかりと取り、適度な運動やリラックスタイムを持つことで、コルチゾールの過剰な分泌を防ぐことができます。

日々のストレスにしっかり対処し、筋肉を守りながら健康的な毎日を目指しましょう。

筋肉をつけることもストレス対策に!

実はその逆もまた真実です。
筋肉を増やすこと自体が、ストレスに強い身体をつくる手段にもなります。

適度な運動で筋肉がつくと、血流が良くなり、自律神経のバランスも整いやすくなります。
さらに、運動によって「セロトニン」や「エンドルフィン」などの“幸福ホルモン”が分泌され、ストレス耐性が高まるとも言われています。

つまり、筋肉を減らさないだけでなく、「積極的に筋肉をつけること」が、心と体を守るセルフケアにもなるのです。