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夏バテとは?
「夏バテ」は高温多湿の環境で体温調節がうまく働かず、自律神経や消化機能が乱れることで起こる一連の不調を指します。
東洋医学では「暑邪(しょじゃ)」が体内の気・血・津液
の巡りを停滞させる状態と捉え、鍼灸でバランスを整えることが推奨されます。
夏バテの代表的な症状
- 体がだるい・眠気が強い
- 食欲不振・胃のムカつき
- 頭痛・立ちくらみ・めまい
- 発汗異常(汗が出過ぎる/出にくい)
- イライラ・集中力低下
- 就寝中の寝汗・浅い睡眠
暑さで体が疲れる3大メカニズム
- 水分・ミネラルの喪失
大量発汗で電解質バランスが崩れ、筋肉や神経の機能低下。 - 自律神経の酷使
体温調節のため交感神経が優位になり続け、疲労が蓄積。 - 消化機能の低下
内臓血流が皮膚へ偏り、胃腸が働きにくくなる。
鍼灸が夏バテに効く5つの理由
- 自律神経をリセット ― 交感・副交感の切替を促進。
- 内臓機能をサポート ― 胃経・脾経のツボ刺激で消化力アップ。
- 循環改善 ― 血流を促し、冷房冷え・むくみを解消。
- 発汗調整 ― 汗のかき過ぎ・かけなさ過ぎを正常化。
- リラクゼーション効果 ― 内因性オピオイド分泌で深い休息をもたらす。
施術の流れと夏場の注意点
初診:60分(問診→体表観察→施術)/2回目以降:40分が目安。
夏季は施術当日の水分補給をこまめに行い、直射日光を避けることが重要です。
症例紹介
40代男性(営業職・食欲不振と全身倦怠)――週1回の鍼灸を3回実施。
2回目で食欲が戻り、3回目終了時には仕事後の疲労感が半減しました。
今日からできるセルフケア
- 常温〜微冷のお茶でこまめな水分補給(1日1.5〜2L目安)
- 暑い日こそ湯船に浸かり体温を一度上げてから冷ます
- 出勤前の早朝ウォーキングで体内リズムを整える
- 梅干し・味噌汁など発酵食品でミネラルと乳酸菌を補給
- エアコンは26〜27℃に設定し、冷風を直接浴びない
よくある質問
- Q. 鍼は痛くないですか?
- A. 使う鍼は髪の毛ほどの細さで、痛みを感じにくい設計です。
- Q. 何回くらい通えばいいですか?
- A. 一般的に週1回×3〜5回で夏バテ症状が緩和するケースが多いです。
- Q. 夏以外でも通えますか?
- A. 季節を問わず自律神経ケアとして継続される方も多いです。
まとめ
暑さによる疲労は放置するとパフォーマンス低下だけでなく免疫力まで落ち込む可能性があります。
鍼灸は副作用が少なく即効性と持続性を兼ね備えた夏バテ対策です。
つらい倦怠感を感じたら、セルフケアと併せて鍼灸治療をぜひお試しください。