脳梗塞による片麻痺のクライアントさんの自宅に訪問治療に行っています。
クライアントさんの施術を終えてから旦那さんからの相談を受けました。
パンを食べる時に顎が痛いとのこと。もちろん硬いものは痛くて食べられません。
歯科医院に通院してスプリントをしているが、痛みが軽減しないので
「鍼灸治療を受けたらどうか?」と歯科医から勧められたそうです。
まずは身体の状態から確認していきます。
口を最大に開けてもらいましたが、痛みがあって思いっきり開きません。
次に首や肩の動きを確認していくと、右首の筋肉が硬くなっています。
そして右肩は五十肩とのことで水平にも上がりません。
体幹部もひねる動作に左右差があり、膝の高さも違います。
顎関節の痛みは顎だけを施術して一時的に良くなったかのようにはなりますが元に戻りやすいです。
そのため根本的に症状を改善するなら身体全体の調和がとれる最適な状態にサポートしていく必要があります。
いくつかの操法をした後に写真を撮りました。
そして口を開けてもらうと「痛くない!」とのこと。
首筋も右側の硬いのが消失しました。
左右の肩の動きを確認すると、左は完璧に上がり、右は8割程度上がるようになりました。
口の開け方を比べてみると
左の施術前に比べて右の写真は上顎の歯が見えないくらい大きく開いています。
写真左は右首筋がカッチカチでしたが、写真右では首筋の筋肉が消失しています。
本人は「すごいなぁ?」を連発していました。
今回は顎の痛みでしたが、顎には一切触れずに症状を改善することが出来ました。
週末にゴルフへ行くとのことなので「ドライバーの飛距離が5ヤード伸びますよ!」
と伝えておきました。
顎の痛みや肩の痛みを諦めて、そのまま放置している人は多いです。
歪みをそのままにしていると他の部分が傷んでしまうことがあるので
気がついたら早めにバランスを整えましょう!